今や習い事人気NO.1のスイミング教室。学研教育総合研究所の「小学生白書Web版2020年8月」によると塾や英語教室を抑え26.7%の子供が習っていることがわかります。
なぜ最近の子供にとって人気のスイミング教室なのか?
スイミング教室に通う意味は何か?
泳げるようになることの大切さや、その過程で得らえるものを含め、実際に2人の子供を通わせてみて実感したことをお伝えします。
スイミングスクールに通う4つのメリット【子供編】
子供にとってスイミングスクールにに通うメリットは何でしょうか?
- 学校の水泳の時間を楽しく過ごせること
- 心肺機能の強化
- 自己防衛能力の向上
- 精神的な成長と自信の向上
学校の水泳の時間を楽しく過ごせること
小学校の水泳の時間では、泳げるか泳げないか、何メートル泳げるかでクラス分けに。
スイミングに通うわが子は、泳ぎを楽しめるまで上達していたので、学校の水泳の時間はとても楽しみにしていました。
泳げない子は、いつまでたっても水遊び程度で、水泳を楽しむ域から引きあがらない様子。学校での水泳指導には時間的、指導能力等で限界があると感じました。
心肺機能の強化
水泳は有酸素運動であり、心肺機能を向上させるのに非常に効果的。子供たちが早い段階で心肺機能を強化することで、持久力が増し、将来的にも健康リスクを減らすことができます。
上の子はよく風邪をひくタイプでしたが、小学校に入り殆ど休むことなく学校を通えた経験があります。
自己防衛能力の向上
泳げるということは、溺れ防止のための重要なスキル。スイミングスクールで基本的な水泳技術を学ぶことで、もしもの時に身を守れます。一生モノのスキルとなるでしょう。
子供に水泳を習わした一番の理由ですね
目標設定が明確で自信の向上
スイミングスクールには、能力別にクラス分けをされており、与えられ課題をクリアしていくことで上のクラスに上がれます。
目標設定が比較的わかりやすく、チームプレイのスポーツよりも自分の努力次第で目標が達成されていきます。目標を達成する経験は子供の自信を高め、自己肯定感を養ってくれます。
お友達と切磋琢磨していました
スイミングスクールに通う4つのデメリット【子供編】
- 時間とスケジュールの制約
- 経済的負担
- 健康リスク
- 水の危険性
時間とスケジュールの制約
スイミングスクールのレッスンは通常、特定の曜日や時間に行われます。これにより、他の習い事や家族の予定との調整が難しくなることがあります。
実際に高学年になり塾に通い出す頃、辞めていく子が多かったですね
経済的負担
スイミングの費用は初期費用は入会金と所定の水着とキャップ、水中めがね。
月謝は塾や個人レッスンのピアノに比べて安いですが、兄弟で通ったり、波に乗っているときは週1から週2コースに変更したり、夏季集中コースなどに通ったりと何かと費用がかかりました。
2人分で大きなプールに千円札をびっちり並べるくらい支払いました(笑)
健康リスク
プール内の水質管理が不十分な場合、感染症のリスクが高まることがあります。
主な感染症として有名なのが、「咽頭結膜熱(通称:プール熱)」や目の充血「結膜炎」、皮膚の病気「伝染性膿痂疹(通称:とびひ)」などがあげられます。
我が家では、よく「伝染性軟属腫(通称:水いぼ)」をもらってきて皮膚科に通いました
しかしプールを出る際にしっかりシャワーを浴びたり、目の洗浄を行うことである程度は予防できます。
また子供は大人のように髪の毛を乾かさずに帰るので、冬場は風邪をひくリスクが増えるかもしれません。
水の危険性
スイミング教室であっても、常に安全が保証されるわけではありません。
特に初心者や小さな子供は、水中での事故や溺れのリスクがあります。監視員がいても、瞬間的な事故が起こることがあるため、注意が必要です。
何歳から水泳を習うと良いのか?
スイミングスクールに通うことは、子供たちの健康や成長に多大なメリットをもたらすことがわかりました。
では何歳くらいから始めるのがいいのでしょうか?成長するにつれ水への恐怖心が芽生えるので、早めに始めたいところ。親は、子供の成長や性格を見極めて始める時期は決めてみてください。
乳幼児期(6ヶ月〜2歳)
乳幼児期(6ヶ月〜2歳)は、水に慣れることが主な目的。乳幼児期から水泳を始めることで、水への恐怖心を持つことなくスイミングをはじめられます。
また、乳幼児期のスイミングは親子で一緒にプールに入るので、親子の絆を深められます。
幼児期(3歳〜5歳)
幼児期(3歳〜5歳)になると、基本的な水泳技術を学び始めるのに適しています。幼児期に水泳を始めることで、バランス感覚や筋力を発達させることができ、基礎的なスイミングスキルを習得しやすくなります。
また、この時期は子供たちが集団行動を学び始める時期でもあり、スイミングスクールでのレッスンを通じて順番を待つことや、コーチの指示に従うなどの社会性も身につきます。
僕は幼稚園から始めました。初日泣いて水から上がりましたが、4年生まで続けて最上クラスをクリアして辞めました。
小学生期(6歳〜12歳)
小学生期(6歳〜12歳)は、より高度な水泳技術を学び、体力と持久力を向上させることができます。
小学生期に水泳を始めると、目標設定や挑戦を通じて自己肯定感や達成感を味わうことができます。競技水泳に取り組むことも可能です。
また、成長期に定期的な運動習慣を身につけることができます。
私は1年生から5年生まで習いました。得意な泳ぎは平泳ぎ。
スイミングスクールは意味があるのか?
昭和時代の小学校では、水泳の時間と夏休み期間に開催される小学校主催の水泳教室だけで泳げるようになりました。
しかし、現在の小学校では、夏休みの指導も先生の負担がかかることから、ほぼなく、水泳の授業も昔のように厳しく指導しません。
泳げない子には無理強いせず、プールを楽しませているようでした。
基準水温や天候で水泳の授業は中止になることが多く授業数は、かなり少なめ。
熱心にはやらないようなので、泳げないまま卒業していく子が多いのが現状です。
私立中学高校でプールのない学校を選んでいる子が多くて驚きました。意外と泳げない子が多いようです。
親がついて指導するのにも限界があります。
つまりスイミングスクールに通う意味は、「スクールに通わないと、まともに泳げるようにならない」というところにあります。
スイミングスクールの選び方
スイミングスクールの選び方についてお伝えします。次の項目を確認した上でスクールを選びます。
- スクールの方針
- 設備と環境
- 通いやすさ
- 費用と料金体系
- 評判と口コミ
- トライアルの利用
スイミング教室の方針
スイミング教室の方針が大きく2つあります。
- 新しい泳ぎをマスターさせるどんどん進級させるスイミング教室
- 泳ぎのフォーム重視でなかなか進級させないスイミング教室
意外と入会時に確認をしないことです。「綺麗な泳ぎで将来的に好タイムを出して選手になりたい」なら泳ぎのフォームで変なクセをつけると後々大変になります。
わが子が通っていたスイミングでは「バタ足」→「クロール」→「背泳ぎ」→「バタフライ」と順番に規定のフォーム通り泳げることを目的に進級テストを実施。
フォームに厳しかったので背泳ぎがなかなかクリアできず、停滞期がありました。子供はスイミングは好きで極めたいと思っていたようなので、なんとか停滞期も乗り越えられました。
反対に隣町のスイミングは、どんどん進級させるタイプのスクール。フォームはある程度できれば厳しく指導せず、多く泳ぐことに重きを置いています。
これはお子様のタイプで見極めてあげるといいかもしれません。
水泳に対してネガティブな感情を持たさないためにも、大切なことだと思います。
設備と環境
- 人数が多すぎて待機時間が多くならないか?
- プールの大きさや深さ:子供に適した環境か?
- 更衣室やシャワーの清潔さ:快適に過ごせる環境か?ロッカーには鍵がついているのか?
- 安全対対策:ライフガードの配置やプールサイドのすべり止めなどの安全設備の確認
入会前に見学することで事前にわかる情報です。調べておきましょう。
通いやすさ
小学生くらいになると、親の付き添いなしで通うので通いやすさは大切。遠い場所であれば専用スクールバスの有無も確認しておきましょう。
費用と料金体系
入会金、月謝を確認しておきます。相場は、大都市圏と地方都市で異なります。
スクールごとに料金体系が異なるため、複数のスイミングスクールを比較検討することが大切です。
月謝
大都市圏:7,000円〜12,000円
地方都市:5,000円〜8,000円
入会金
一般的:5,000円〜10,000円
年会費
一般的:3,000円〜10,000円
(年会費は徴収するところとないところがあります)
その他の費用
水着やキャップ、ゴーグルなどの用具費用:5,000円〜10,000円
スクールバス利用料:月額1,000円〜3,000円
長期休みの集中講座料(任意):5回程度で10,000円~12,000円
割引や特典
兄弟割引:兄弟姉妹で通う場合、2人目以降の月謝が割引されることがある。
早期入会特典:特定の期間内に入会すると、入会金が無料になるキャンペーンなど。
評判と通っている人の口コミ
実際に通っている人の口コミや評判をインターネットで調べることも重要です。特に、スタッフの対応や施設の清潔さ、指導の質についての評価を参考にします。
体験会の利用
多くのスイミングスクールでは、トライアルレッスンや体験会を提供しています。実際に参加してみて、雰囲気や指導方法が自分に合っているかを確認することが大切です。
まとめ
子供の水への恐怖心を無くすためにも、早めに水泳スキルを身に付けるのは大切です。
また学校だけの授業では、泳ぎを習得するのは難しいのが現実。
そういったところから、スイミングスクールに通わす意味は多いにあると考えます。
入会する時期は、子供の成長具合をみてベストなタイミングを選んでください。
スクールによってあるキャンペーンを活用しましょう。入会すると、指定の水着やもらえたり、入会金が免除されたりお得があるかもしれません。
できれば体験会があれば利用して良し悪しを見極めてみてくださいね。