音楽を表現する上で、ピアノが弾けると素敵ですよね。
実は、子供のピアノはピアノ教室に通うだけでは、弾けるようにはなりません。
家庭での練習が不可欠となり、親のフォローが必要な習い事なのです。
子供がやりたいといっても、費用や練習を含め、親が知っておくべき真実があります。
小学校1年生から、自分でやりたいと言い出し習い始めました
ピアノの習い事のきっかけと動機
一般的に女の子の場合、幼稚園の年長さんくらいになると、お友達がピアノを弾くのをみて自分も習いたいと言ってくるようです。
我が家も当然その日が訪れました。私自身も小学生の頃ピアノを習っており、ピアノを弾ける楽しさを知っていたので、比較的すんなり聞き入れピアノ教室を探すことに……。
当時社宅に住んでいたので、迷わず消音が出来る電子ピアノを15万円くらいで購入。狭い社宅のリビングに電子ピアノを設置しました。
いざピアノのレッスンを始めてみると、家庭でのピアノの練習が必要で子供に「ピアノの練習は?」という問いかけを何度もするというバトルの毎日が始まりました。
私自身、練習もせずに先生のレッスンを受けるのは失礼だと感じていたので、日々焦りがありました。
今思えば、娘はあまりピアノが好きではなかった思います。結局6年間ピアノを習い中学になる前に辞めました。
それでも習っていて良かったことも多々ありました。
ピアノを習うことで得られるメリット
- 音楽的スキルの向上
- 自己表現の向上
- 脳の発達
- 継続力と達成感
音楽的スキルの向上
ピアノを習うことで、リズム感や音感などの音楽のスキルが身につきます。
音感は5歳~発達し8歳には完成すると言われています。ピアノを始めるのであれば小学校入学前後が良いタイミングかもしれません。
自己表現の向上音楽的スキルの向上
ピアノで自己表現をする場面は数々あります。
ピアノ教室の発表会や学校での伴奏など…。ステージで演奏することで、大きな自信になることでしょう。
小学校の合唱コンクールで「翼をください」の伴奏をしたことが今でもいい想いでです
脳の発達
両手を使って演奏するピアノは、脳の左右のバランスが良く、様々な領域を刺激してくれます。
継続力と達成感
レッスンだけでなく毎日家庭での練習が必要となり継続力が身につくピアノ。
また練習した分、上達するので曲が弾けたり、先生に褒められたりして達成感が得られます。
ピアノを習うデメリット
- 経済的負担
- 時間の制約
- モチベーションの維持への苦労
経済的負担
ピアノを習うということは、お金がかかります。具体的にはピアノの購入、ピアノの教材費、レッスン費用、ピアノの発表会の費用などがあげられます。
我が家は、最後まで電子ピアノでやり通しましたが、ピアノ先生からは「電子ピアノではなくアップライトピアノにした方が良いですよ」と何度も言われました。
アップライトにした場合、さらに定期的に音を調整する調律費用も必要となります。
レッスン費用の目安
地域差はありますが、レッスン料金の目安は下記の通りです。
有名な音楽教室やアカデミーの場合、料金は高めになりがちです。
- 個人レッスン
- 初級者向け:1回30分のレッスンで、月額5,000円〜10,000円程度
- 中級者向け:1回30〜45分のレッスンで、月額10,000円〜15,000円程度
- 上級者向け:1回45〜60分のレッスンで、月額15,000円〜30,000円程度
- グループレッスン
- 初級者向け:1回30分のレッスンで、月額3,000円〜6,000円程度
- 中級者向け:1回30〜45分のレッスンで、月額6,000円〜10,000円程度
- 音楽教室やアカデミー
- 初級者向け:月額10,000円〜15,000円程度
- 中級者向け:月額15,000円〜25,000円程度
- 上級者向け:月額25,000円〜40,000円程度
その他の考慮すべき費用
- 教材費:
- 月額1,000円〜3,000円程度
- 発表会やコンクールの参加費:
- 発表会の参加費用は規模により異なります 数千円〜数万円
- コンクールの場合はさらに高額に
- ピアノのメンテナンス費:
- 自宅で使用するピアノの調律やメンテナンス費用も考慮する必要があります。
- 調律費用は1回につき10,000円〜15,000円程度
時間の制約
ピアノは家庭でのレッスンが欠かせません。しかも音が出るので練習時間にも注意が必要。
子供のタイムスケジュールを管理してあげる必要あります。
モチベーションの維持
子供のやる気を継続させるのに苦労します。ピアノの練習について娘とバトルしたのは数知れず。
そのくせ曲を上手に弾けるようになったり、先生に褒められたりすると張り切って練習したり、気まぐれな子供のモチベーションの維持はそれなりの覚悟が必要です。
親が知るべきピアノの習い事の注意点
ピアノを習う前に親が知っておくべき注意点をお伝えします。
講師選びの重要性
講師選びは、子供との相性がとても大切。
娘の先生はピアノ科出身の年配の先生でした。ピアノを弾く時の手の形から、弾き方の細部にわたるまで厳しく指導していただけました。
ただ娘の性格は自由奔放型。今思えば相性が悪かったと思います。
途中、一時的に先生の体調不良で、先生の紹介で声楽出身の先生に見てもらいました。今までのようなガシガシの指導ではなく、リズムの勉強を取り入れていただき、うれしそうにレッスンを受けていたのが印象的でした。
やはり先生との相性は何よりも大切だと思いました。
ピアノの用意
住宅環境に合わせてピアノを用意しましょう。防音設備のない集合住宅は特に注意が必要。
特に習いたてのピアノは騒音に近いので、ご近所との関係性に問題が生じる場合があります。
またキーボードを用意される方もおられますが、ピアノとの鍵盤のタッチに比べて軽するキーボード鍵盤は将来的には、買いなおしが必要かもしれません。
購入する際は、一度ピアノ講師と相談してから購入するのが、間違いないかと思います。
練習時間の確保
スイミング教室は通うだけで泳げるようになりますが、ピアノは教室に通うだけではうまく弾けるようにはなりません。
家での練習が必要です。子供に練習を継続的にさせるには親の忍耐も必要となります。
私の同級生でピアニストになった子は、放課後はピアノの練習だけをしていて一緒に遊んだことがありませんでした
子供の頃ピアノを習った大人の口コミ
ダンスのお仕事をするようになってから、剣道をしていて良かった!ピアノやってて良かった!など、昔の習い事に助けられる機会が何度もありました。
Xより
2月からピアノを習い始めて4ヶ月🎹
1か月が経ちましたが、これからはキッズピアノ2になりそうです。 1週間に4曲くらい宿題が出るし仕事もあるから練習しなきゃいけないんだけどこんなものだよ?😭自分🤔の子供の頃は全然思い出せない
Xより
習い事させたいけど、悩むな〜私は大人になってやっててよかったって思えたのはピアノなんだよな〜今だとダンスとか??
Xより
幼い頃に習っていて人生の中で良かった習い事としてピアノをあげている人が、多いようでした。
プロにならずとも音楽の表現方法を体得できているのは、素晴らしいことかもしれません。
まとめ
ピアノは大人になってでも習える習い事ですが、子供のうちから習うほうが、習得しやすい習い事です。
ピアノの教本がどんどん進んでいくうれしい感覚は、大人になった今でも鮮明に覚えています。
現代になって音楽も電子を含め幅広い選択ができるようになりました。音楽に触れる度、幼い頃に習得したピアノが基礎になっていて楽しめていると実感しています。