「デイサービスに行ってほしいのに、親が嫌がって困っている…」「無理に勧めてもますます拒否されてしまう。」そんな悩みを抱えていませんか。
わが家の義母も、デイサービスの利用を勧めても「絶対に行かない」と強く拒否していました。家族としては心配する一方で、本人の気持ちを尊重したいという思いもあり、どう接すればよいのか悩んだものです。
しかし、あることがきっかけで少しずつ気持ちが変わり、現在ではデイサービスに通うことがすっかり習慣になりました。家にいる頃より表情が明るくなり、以前より生き生きとして、少し若返ったように感じるほどです。
この記事では、義母がデイサービスを嫌がっていた理由や、家族が実際に試したこと、そして通えるようになるまでの経緯を体験談としてご紹介します。同じように親の介護で悩んでいる方が、一歩踏み出すきっかけになれば幸いです。
デイサービスを嫌がっていた義母

最初にデイサービスへ通い始めたのは義父でした。義父は「食事も出るし、色々と良くしてくれる」と喜んで通っていましたが、義母はまったく違いました。
「主婦は家を空けられない。」
「家にはやることがたくさんある。」
そう言って、デイサービスをかたくなに拒否し続けたのです。
しかし、その頃には認知症も少しずつ進み始め、お昼ご飯はカップ麺だけで済ませてしまう日が続いていました。栄養面も心配になり、主治医からは「施設への入所や同居も考えたほうがいい」と勧められるようになっていました。
私たち家族も、義母の安全を考えれば何らかの支援は必要だと感じていました。ただ、お互いのためにも同居は難しく、できることなら施設へ入る前の段階として、まずはデイサービスを利用しながら住み慣れた家で義父と暮らしてほしいと考えていました。
主人や私、娘、そしてケアマネジャーさんも何か月も説得を続けましたが、返ってくる言葉はいつも「行きたくない」の一点張り。話し合いのたびに感情的になり、険悪な雰囲気になることも少なくありませんでした。
図で説明したら態度が一変した

ある日、私は「もしかすると義母は話の内容そのものを理解できていないのではないか」と感じました。
そこで、口で説明するのではなく紙に図を書き、
- このまま自宅で過ごすのが難しくなれば施設への入所を考えること
- デイサービスを利用しながら義父と自宅で暮らし続ける方法もあること
この2つの選択肢を見える形で説明しました。
すると、それまで何か月も拒否していた義母の態度が驚くほど変わったのです。
今思えば、耳から入った情報だけを整理して理解することが難しくなっていたのかもしれません。私たちは「何度説明しても理解してくれない」と思っていましたが、実際には選択肢そのものが十分伝わっていなかったのでしょう。
この経験から、言葉だけで伝わらないときは、紙に書いたり図にしたりして「見える化」することの大切さを実感しました。
今では喜んで通うように

デイサービスへ通い始めた現在、義母はお風呂にも入れてもらい、「今日はこんなことをしたよ」と笑顔で話してくれるようになりました。
もともと手先が器用な義母は、作品づくりでも職員の方にたくさん褒めてもらえるそうです。そのことが自信につながり、自己肯定感も少しずつ戻ってきたように感じます。
今ではデイサービスへ通うことがすっかり生活の一部になり、以前より表情が明るく、生き生きとした毎日を送っています。家族から見ても、少し若返ったように感じられるほどです。
振り返ると、あのとき無理に説得を続けるだけでなく、「相手に伝わる方法」を考えたことが、大きな転機だったのだと思います。
まとめ
デイサービスを勧めても、「絶対に行きたくない」と拒否していた義母。何か月も家族で話し合いを重ねましたが、なかなか前に進まず、施設への入所まで考えた時期もありました。
転機になったのは、口頭で説得を続けるのではなく、紙に書いて選択肢を見える形で伝えたことでした。義母の場合は、その方法が内容を理解する助けになったようです。
現在ではデイサービスへ通うことがすっかり生活の一部となり、お風呂や食事だけでなく、作品づくりや人との交流も楽しんでいます。職員の方に褒められることが自信につながり、家族から見ても以前より表情が明るく、生き生きと過ごせるようになりました。
今回ご紹介したのは、あくまでもわが家での体験です。本人の性格やデイサービスとの相性、効果的な伝え方は人それぞれ異なります。不安がある場合は、ケアマネジャーや主治医など専門家に相談しながら、ご本人に合った方法を見つけていくことが大切だと感じました。
もし今、親御さんがデイサービスを嫌がり、どう接すればよいのか悩んでいる方がいらっしゃれば、「伝え方を少し変えてみる」という選択肢もあるかもしれません。この記事が、同じような悩みを抱えるご家族にとって、少しでも参考になれば幸いです。
